2022 パイロット留学 最新情報!必要費用や期間を詳しく紹介!大人からでも遅くない

two pilots sitting inside plane

みなさんはじめまして、アメリカでパイロットを目指し現在留学中のK-dawgと申します。
今回は筆者のPPL(自家用)、Instrument Rating(計器飛行)の取得経験を通してアメリカへのパイロット留学の最新情報をまとめてみたいと思います。

パイロットへのルート

本題のパイロット留学に入る前に、まずパイロットになるための方法を日本国内のも合わせて簡単にご紹介します。それぞれのメリットやデメリットを比較しながらアメリカ留学がなぜおすすめできるのかを説明していきます。

主なエアラインパイロットへの進路は以下の4つです。

  • 航空大学校
  • 一般大学から航空会社の自社養成パイロット採用試験の応募
  • 私立大学や専門学校のパイロット養成コース
  • 海外留学

<航空大学校>

航空大学校はエアラインパイロットへの王道と捉えてる方も多いと思います。そんな航空大学校は国が設立した唯一の公的エアライン・パイロット養成機関です。となると、確かに最も安心と信頼のあるルートです。

メリット

  • 日本国内での訓練
  • 圧倒的費用の安さ
  • 安心の就職率

デメリット

  • 入学試験がある
  • 20歳以上から25歳までの年齢制限
  • 大学に2年以上通う必要がある
  • 退学の恐れがある
  • 全寮制

国内の様々な航空会社と強固な繋がりのある航空大学校は、入ってさえしまえば後は安心というイメージがあると思います。現に相場からすると破格な価格でさらに国内で全ての訓練をすることができる唯一無二なメリットを持つ航空大学校ですが、高校を卒業後にすぐに入学することができなかったり、入学できたとしてもカリキュラムについていけないと退学の恐れもある事実は見逃せません。また、パイロットに必要とされるスキルの一つである協調性を養う意味では全寮制は良い環境かもしれませんが、私は最低2年間も学校に閉じ込められるのはごめんです。

航空大学校公式サイト https://www.kouku-dai.ac.jp

<自社養成パイロット採用試験の応募>

自社養成パイロットとは、航空会社がパイロット候補の人を社員として扱いながら自社で養成する制度を指します。応募条件は4年制大学を卒業見込み、もしくは大学院を修了見込みの学生であることです。 筆記試験や面接、身体検査などを突破すれば、憧れのパイロットになることができます。条件が非常に良いので、就活生にも人気は高く、倍率は100倍を超えると言われています。

メリット

  • 社員として扱われる
  • 訓練後のパイロット職保証
  • 訓練費用は航空会社負担(LCCは除く)

デメリット

  • 選考倍率の高さ
  • カリキュラムの厳しさ

航空会社の自社養成のプログラムはなんと言っても倍率が高いです。航空系とは全く関係のない一般大学からの就活生も集うためかなりの狭き門となっています。しかし、自社養成プログラムに入ることができれば、訓練費が免除されるだけに限らず給料が支払われるため金銭面では問題なく訓練を終えられるでしょう。

<私立大学や専門学校のパイロット養成コース>

国内には数校ほど在学中にパイロットの免許を取得できる大学や専門学校があります。卒業時にパイロットの免許学士の資格の両方を取得できるのが大きな特徴です。

メリット

  • 自社養成に比べると倍率が低い
  • 免許と学士の同時取得
  • 航大生よりも2年程早く副操縦士に

デメリット

  • 学費が高い
  • 航大生よりも大手に就職できる確率は低い

やはり私立大学のパイロット養成コースの大きなデメリットは学費の高さだと思います。しかしその一方でパイロットの免許だけでなく学士の資格も得られるのは他の進路との明らかな違いだと思います。ほとんどの私立大学のパイロット養成コースは1、2年次に教養授業の単位や座学の方を学び、3、4年次に海外(主にアメリカ)に渡航しフライト訓練に集中する方式です。私立大学では法政大学のみ日本国内でのフライト訓練になります。

<海外留学>

さて、本題のパイロット留学についてです。パイロット留学と一言で言っても実は2つのタイプに分かれています。アメリカのパイロット養成コースのある大学に入学する方法とフライトスクール(いわば飛行機バージョンの教習所)に通う方法です。後ほどこれらの違いについて詳しく説明しますが、とりあえず今は2つのタイプがあるという事だけを念頭においてください。

メリット

  • 自分のペースで訓練できる
  • 退学や失格の恐れがない
  • 就職の幅が海外にまで広がる
  • 訓練費が安い
  • 入学試験が無いに等しい
  • 年齢制限がない

デメリット

  • 現地での生活費がかかる
  • 英語の問題

パイロット留学の大きな利点は入試制度や厳しいカリキュラムなどがないため自分のペースで免許を取得することができることです。アメリカの大学への入学には英語力の試験にさえ合格すれば学力テストなどが免除されるケース(高校の成績などで)がほとんどのためどなたにでもパイロットの免許が取得できるチャンスがあります。また、海外大学の学士も取得できるため非常の強力な進路です。実際航空業界トップのアメリカは自動車と同じように小型機社会が発達しています。そのため充実したフライト訓練環境が整っています。訓練費はピンキリですが日本に比べると圧倒的に安いです。デメリットとして英語の問題をあげましたが、航空業界での言語は英語なのでパイロットを目指すのであれば英語に慣れる意味でも早めに渡米されるのがおすすめです。また、飛行機は国を跨ぐことのできる乗り物です。海外エアラインの就職のチャンスも逃すわけにはいきません。

パイロット留学案 その①パイロット養成コースのあるアメリカの大学に留学

航空大国アメリカ、日本とは比べ物にならないほどのパイロット養成コースのある大学があります。日本の私立大学にもここ数年でようやくパイロット養成コースが増えてきましたが、まだまだ学費が高く、選択肢も非常に少ないのが現状です。日本の私立大学パイロット養成コースでは最終的に1500〜2500万円ほどの資金が必要となってきます。しかし大学生活4年間のうちにフライト訓練ができるのは2年未満、アメリカの大学なら入学した学期からフライト訓練することが可能です。

では実際に留学前から大学卒業までの主な流れについて説明していきます。

留学準備には何が必要?

「国を出る」と思うと身構えてしまいますが留学前に必要なことは意外とシンプルです。

  • 大学選び
  • 書類等の手続き(VISAやパスポートなど)
  • 英語の勉強

大学選びは非常に重要です。大学によって免許取得までにかかる期間や費用が大幅に変わってきます。また、フライト訓練の価格が同等だとしても授業料は大学によって本当に疎です。もちろん基本的には環境(飛行機の数や教官の数、訓練地の充実さ)の良いところほどの費用は高くなります。アメリカで1番人気の高く、大手エアラインへの就職が1番しやすいと言われているエンブリーリドル航空大学の1年間の学費(授業料・寮費・食費、フライト訓練費は除く)は650万円ほどかかります。そこにさらに1時間あたり3万円ほどのフライト訓練費がかかってきます。どんなにお金をかけても取得することのできるパイロットの免許は同じです。卒業の自分の進路や目的などに合わせて自分に合った大学選びをすることがパイロット留学成功の鍵だと思います。

自分の留学したい大学が決まったら次は書類等の手続きです。

大学への申請は個人的にもできますが不安な方は留学の斡旋会社を通しての留学もおすすめです。

大学への申し込みには受験が必要です。受験と言っても日本の大学受験とは全く違います。英語力のテスト(TOEFL)を受けて、高校の英文成績証明書を提出、必要に応じて小論文などです。

合格すると大学から合格通知が来ます。残すは書類手続きです。

まずパスポートを持ってない方はなるべく早く用意しましょう。パスポートの発行には最低でも1週間ほどかかります。留学は旅行とは違いますので学生ビザ(F1 ビザ)を取得する必要があります。在日アメリカ大使館にて申請可能です。大学からの入学許可書であるI-20も必要です。渡米3ヶ月前から準備できれば理想的でしょう。

これらの書類はパイロット留学に限らずアメリカへの大学への留学の際には必要となるものなので検索していただければより詳しい情報が得られると思います。今回はパイロット留学だけの記事ですので割愛させていただきます。

渡米することが決まれば日本でできることは勉強のみです。英語に自信がない人は英語力を磨くのもよし、英語が堪能な人は今まで触れたことないであろう航空系の専門知識の予習をしておくとスムーズな留学生活のスタートを切れるでしょう。しかしアメリカのパイロット免許取得のための教材は非常に少ないです。これからK-dawg 航空学校がPPL取得に必要な知識を共有していきますのでそちらもチェックお願いします!

アメリカの大学での授業、フライト訓練

アメリカの大学では一般的な教養授業やフライトに関する座学の授業などを履修することになるでしょう。フライト訓練自体は入学した学期から始めることが可能でしょう。卒業までの4年間でPrivate(自家用)、Instrument(計器飛行)、Commercial(事業用)、Multi(多発)、CFI(教官)の順で取得するのが一般的です。CFIの免許まで取得しないとパイロット養成コースの生徒として卒業できない大学がほとんどですが、CFIの免許まで必要ではないという方はCommercialの免許を取り終えた時点で学部や専攻を変えることができるのもアメリカの大学の長所の一つだと思います。

パイロット留学案その② フライトスクールに留学

日本にいると馴染みのないフライトスクールですが、アメリカには至る所に飛行機の教習所であるフライトスクールがあります。フライトスクールに来る方はエアラインを目指している高校生から趣味で飛びたい大人まで様々な層に分かれています。日本で大学を卒業しているため学士が必要でない方や普段一般企業に勤めていて長期休暇の間にパイロット免許の取得をしたい方など本人の希望に合ったフライト訓練をできるのがフライトスクールの最大の特徴です。

正直のところ訓練のペースや費用は本人次第のところがありますが、大体の人がどのくらいの費用や期間で各免許を取得しているかご紹介します。

免許の種類訓練期間費用
Private Pilot License 2〜4ヶ月$15000
Instrument Rating2〜4ヶ月$20,000
Commercial Pilot License 2〜4ヶ月$18000
Multi Engine Rating1ヶ月$20000

まとめ

今回は主なパイロットになる方法やパイロット留学についてご紹介させていただきました。新型コロナウイルスの影響で海外渡航がしづらい世の中ですがアメリカでは現在その面影もないくらい毎日のようにフライトの訓練が可能です。私の知り合いでも来月(2022年6月)新たに渡米する方もいます。何か質問等ございましたらお気軽にTwitterのDMにてお問い合わせください。

↓K-dawg 航空学校公式Twitter

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